レオ・レオーニと仲間たち|刈谷市美術館
- indiegraphic
- 6月2日
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小さなさかなのお話『スイミー』、青と黄の抽象的な形が織りなす物語『あおくんときいろちゃん』。これらは、刊行から60 年以上たってなお愛され続けるレオ・レオーニ(Leo Lionni 1910-1999) の絵本です。レオーニは、20 世紀のイタリアやアメリカにおいて、絵画、デザイン、絵本など多彩な分野で活躍しました。本展では、レオーニの生涯にわたる制作活動を辿るとともに、影響関係にあったアーティストたちを併せて紹介します。
1910 年にオランダで生まれ、幼少期から豊かなヨーロッパ文化を享受して成長したレオーニは、青年期にはイタリアでブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari 1907-1998)をはじめとする多くのアーティストや文化人と交流し、影響を受け合いました。イタリアで差別的な人種法が制定されたことをきっかけに、ユダヤ系だったレオーニは1939 年にアメリカへ渡ります。アートディレクターとして活躍する一方、絵画の制作にも打ち込みます。後半生はイタリアとアメリカを往来しながら画家、彫刻家、そして絵本作家として多数の作品を生みだしました。ヨーロッパとアメリカ、コマーシャルアートとファインアート、さまざまな世界を越境して制作を続けたレオーニの活動の全貌を、20世紀の文化史の大きな流れの中から検証します。
本展の最終章では、30年以上におよぶレオーニの絵本づくりの軌跡を振り返ります。自己のアイデンティティ、平和な社会への思い、アーティストとしての自負など、レオーニが生涯考え続けたテーマが織り込まれた絵本の主人公たちは、まるでレオーニの分身のようです。絵本ごとに異なる多様な技法や描き方を、どうぞお楽しみください。(刈谷市美術館公式ホームページより)https://www.city.kariya.lg.jp/museum/exhibition/1012720/1012723.html
子供ができて受けた影響のひとつに絵本がある。私自身はそんなに絵本に対する記憶もあまりなく、特別気にかけて見たり、読んだりはしてきませんでした。なので、正直あまり興味がわかなかったのですが、妻と娘に誘われ、いざ作品にふれると・・・、あっというの間の手のひら返し。絵本的な作品も素晴らしいのですが、イラストレーター時代、アートディレクター時代など年月ともにさまざまなスタイルがあり、同じ作家とは思えないほどの幅広さに感銘しました。 お子様がいるご家族はもちろん、作風が多いので誰でも楽しめる素晴らしい展示でした。





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